Aマッソの単独公演を主催された蓋スタジオさんいわく「激推し」のライヴ!
ナイスなタイトルに惹かれて、Aマッソと蓋スタジオさんのセンスをキャッチすべく、はるばる阿佐ヶ谷まで遊びに行きました。
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蓋スタジオ主催『七笑人と夜行バスの変態』
じつは、阿佐ヶ谷に訪れるのは、はじめて。
なので、ちょっと早めに着いて、街をぶらぶらしてみようかなあ、とたくらんでいたのですが・・。
(。-ω-)zzz. . . (。゚ω゚) ハッ!
朝から子どもとたくさん遊んだせいか、電車で熟睡してしまい(体力不足を痛感する40代)、目が醒めたころには、阿佐ヶ谷はとうに通りすぎて、はるかかなたのfaraway。
あわてて引き返して、結局、会場に到着したのは開演時間の10分前(ぎりぎりセーフ!)。
ハクション中西(feat. 七笑人)
今回のライヴの主役は「夜行バスの変態」こと、ハクション中西さん!
夜行バスの変態は今から夜行バスに乗ります。誰が変態やねん。
— ハクション中西 (@hakushon25) February 10, 2016
ハクション中西さんがネタを7本披露し、それに応じるように7組の芸人(七笑人)が1本ずつネタを披露する、という趣向を凝らした構成でした。
きっとヒップホップならば、ハクション中西(feat. 七笑人)とクレジットするんDA.YO.NE(なつかしのEAST END×YURI)!
Aマッソは漫才でした。
さて、目当てのAマッソの登場です。
前回の単独ライヴで「幕間のBGMを楽しむ」ことを覚えたわたし。
今回もひそかに楽しみにしていたのですが、この日はなんと!大好きなザ・バンド(The Band)の「Look Out Cleveland」!
池波正太郎ふうにいえば、瞠目(耳?)しちゃうほどのナイスチョイス。
すごい!すごすぎる!(個人の感想です、笑)
驚きのあまり(心の中で)大騒ぎしていると、Aマッソの漫才がはじまりました。
タイトルは「日本地図」(かしらん?)
ネタばれしない程度に書きましょう。
「人間の躰を日本地図になぞらえて、とある部位についてのふたりの問答が、里山資本主義にまでおよんでいく」という日本経済への提言ともいえる(笑)内容で、オーソドックスなスタイルの漫才でした。
はじめて観たネタですが、発想(ポイント・オブ・ヴュー)の切り口、次の発想へ跳躍するスピードと着地点の痛快さ、うらはらに緊張感をともなう言葉のラリーとそのリズム、Aマッソの持ち味をぞんぶんに発揮していたと思います。
また、良い意味でチカラが抜けているように見えたのは、経験値によるネクスト・レヴェル感によるところでしょうか。
どんどんスケールアップしている彼女たちの勢いと輝き!
それを目の当たりにして、期待で胸はふくらむばかりだし、可愛いなあと鼻の穴も広がるし、鼻の下も伸びる一方だし。
Aマッソのことを思うと、つねに変顔でしかいられません。
独創派は正統派
Aマッソを評する意見も、以前にくらべるとだいぶネットで目にする機会が増えましたよね。
そのなかで、ときどき「アタマおかしい」というのがあって、これは褒め言葉というか、「ありきたり」でも「ベタ」でもない、つまり「風変わり」で「斬新」で「型破り」であるという意味で使われているのだと思われます。
ところが、今回の出演者(大声/どたばたコント/下ネタ多め)のなかでは、むしろ「正統派」というか、型(スタイル)があり、基本(ベタ)がしっかりとしているという意味で(芸人としての)足腰の強さがとてもキワダって見えました。
これはうれしい発見で、この日いちばんのハイライト!
余談。
加納さんはちょっと痩せたのでは?
というのも、いつものチノパンが、ワイドな「ボンタン」に見えたからです(笑、21世紀に「ボンタン」という表現は通じるのだろうか?)。
余談に余談をかさねますが、わたしはボンタンに短ランのビーバップ世代です。
ミュージシャンズ・ミュージシャン。
さて、この日の主役であるハクション中西さん。
7本のネタは、どれもハズレなし!全部楽しむことができました。
というか、「おもしろくてトーゼン」という雰囲気で、共演者からも一目置かれている感じさえも。
「わかる人にはわかる。」
音楽でいうところの、ミュージシャンズ・ミュージシャンにあたるのかな?
意図的なものなのかどうかはわかりませんけれど、ハクション中西さんから受けた印象です(第一印象も、ネタをすべて観終えた後も)。
ちなみに、漫画の「こち亀」を連想したのは、見た目が両津勘吉っぽいというハナシではなく、どんな題材でもハクション中西さん的な世界観があること、また一話完結のネタの構成力とサイズ感によるところだと思われます、たぶん。きっと。おそらく。
良し悪しではないけれど。
ひとつだけ「もったいないなあ」と思ったことも書いておきましょう。
何組かの芸人さんが、最後まで誰なのかわかりませんでした(苦笑)
出演者同士は、お互いによく知った顔でしょうが、わたしのような一見さんには、そもそも誰が誰だかさっぱり・・。
それゆえの偏見ではあるのですが、舞台上のヴェクトルも、客席に向かうよりも出演者同士に向かいあっていたように見えてしまい、やや「楽屋落ち」っぽい雰囲気が感じられたのが正直なところ。
とはいえ、良し悪しを述べているわけではありません。
おもしろいヒトたちであれば、こちらから誰なんだろう?とキョーミを持つし、積極的に知ろうとするからです(おもしろくなければ、そもそもおぼえる必要がない)。
気になった出演者は?
街裏ぴんく氏は、ルックスも(歌もダンスも、笑)すばらしかったです。
「七笑人と夜行バスの変態」にご来場の超純粋な皆さん、感謝です!素敵なステージにいざなってもらいました。漫談は楽しいやらしてもらいましたが、平場のお喋りがいつまでも苦手ですねー。おもろうならんと。中西さん、導いてくれた加納ちゃん、お手伝いして頂いた作家さん、ありがとうございました!
— 街裏ぴんく (@Machiura) February 11, 2016
と、おっしゃっていますが、いえいえ、「メタファとしてのマンゴーの話」は最高でした。MAX(マックス)も聴きたくもなりましたよ!
ヴァレンタイ・デイ前々々夜。
Aマッソの漫才と、蓋スタジオさんのセンスをキャッチできたこの夜は・・、
ヴァレンタイン・デイの前々々夜!
甘いものからビターなものまで、どれも美味しくいただきました。
というのは、こじらせすぎたこじつけですけれども(笑)、ごちそうさまでした!
物悲しさがクセになる。
お笑いライヴに足を運ぶようになって気づいたこと。
会場をあとにして、その余韻が少しずつ失われていくと、最後に残るのはなぜか、物悲しさ。
どう扱っていいのかわからない、そのどうしようもない感情は、キライではないし、クセになりそうなほど。
うーん、JUST A MAN IN LOVE...(by KEISUKE KUWATA)だなあ。
YouTubeでサザン・オールスターズ関連を検索すると「歌ってみた」の人たちばかりがヒットする。困ったものだ。これぞ一億総活躍社会か(ぶつぶつ)。