石の上にも三年目。

Aマッソと転職活動で人生をより良いものに - Everybody must get stoned -

Aマッソ

Aマッソの単独ライヴ『快速!たくや先輩のドンッ!』はダンシング・クイーンでした!

2016/01/14

待ちに待ったAマッソの単独ライヴ!

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『快速!たくや先輩のドンッ!』

略して「たくドン」です(略すな!)。

これがもう、略しようがないほどに素晴らしい内容でした。

右の頬を打たれたならば、左の頬を差し出してしまいたくなるような、エンドレスなショーゲキ(衝撃?笑劇?)。

「発想」という奇跡の予感から出発し、「笑い」という秘密(のようなもの)を解き明かすまでの、あざやかな軌跡。

いわゆる「お笑い」というフレームでは収まりきらない彼女たちのユーモアのセンス、ユニークな切り口がぞんぶんに発揮され、ウナりをあげていました。

これまでに観たライヴやテレヴィの姿から想像していた内容をはるかに凌駕する㌧でもないもので、徹頭徹尾のアットー的なクリエイティヴィティにうちのめされて、パンチドランク・ラヴ状態。

それでは以下、耳をかっぽじって、第三の目をひらいて(悟りの境地)鑑賞した記憶の記録です(記憶ちがい、記録ちがいはご容赦ください)。

会場は西武新宿駅前の新宿バティオス。

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年始のドタバタと年度末のドタバタのはざまで、おしくらまんじゅう状態(押されて泣くな!)の会社員にとっては、21時という開演時間はたいへんありがたいものでした。

なんとか仕事を終えて、愛しの歌舞伎町を小走りで駆け抜けて、会場の新宿バティオスへ。

こゝろの荒木氏が友情出演!

開演前の会場整理を担当していたのは、こゝろの荒木氏でした(どこかで観た顔だなあ、と思ったら)。

笑けずりファンとしては、目がキラキラしてしまうところですよね☆彡

ライヴにも友情出演していた氏の今後の活躍を祈念して、心のなかで「ツチノコ万歳!」をくちずさんでおきました。

個人的に気になったのは選曲のセンス!

開演前のBGMから、なんだかわくわくさせてもらいました。期待が高まるナイスチョイス!

  • Abba - Dancing Queen
  • A-Ha - The Living Daylights
  • All Saints - Pure Shores
  • The Beach Boys - Kokomo

などなど。

後述しますが、いままでは軽いポップ・ソングとして聴き流してきたアバのダンシング・クイーン。

あの曲が、じつは「メッセージ・ソング」だったなんて。

そんな新しい仮説まで見出すことができて、本当に会場に足を運んだ価値がありました。

さて、前置きがながーくなりましたが、いよいよ開演です。

快速!たくや先輩のドンッ!開演!

女将探偵(コント)

さあ、ライヴが始まったぞ!と思いきや、いきなり吐血する村上さん。

しかも、そのまま死んでしまうのです(笑)

宿泊予定であったお笑い芸人が謎の死をとげる・・現場に遺されていたのは巨大な蟹のみ・・旅館の女将(加納さん)は、じつは探偵だった・・!和服にキャスケット姿の女将探偵が、殺人事件の真相に迫る・・というミステリィドラマじたて。

このコント自体が「単独ライヴの開演を告げる」という構成だったのです、メタうま!

さらに期待が高まったところで、ステージ上には映像が映しだされました。

たくや先輩(映像)

ノベルティ・ソングの名曲、バリー・マン「Who Put the Bomp」の軽快なリズムにのって、単独ライヴのオープニングを告げるショートフィルム。

Aマッソの二人は、たくや先輩と思しきラガーメンに追われていました(笑)

開演したい(映像)

海外の映画(?)のワンシーン(女性同士の揉めごと)の字幕を差し替えて、Aマッソの単独ライヴ「開演」を告げるという、タモリ倶楽部の空耳アワー的な映像ネタ。

さあ、ド開演です!

二歩(映像)

対局(将棋)している男女。男性が反則となる「二歩」を打ってしまったところに、警察官に扮したAマッソの二人があらわれて、犯人(?)を逮捕する・・というシュールな映像コント。

文字起こしすると意味不明ですが、そもそも「意味とはなにか?」と形而上学的な自動応答でお茶を濁しますこと、なにとぞお見逃しください(笑)

というか、以降の映像ネタも、だいたい文字起こしは困難だと思われます(汗)

射的(漫才)

お祭りの屋台にある「射的」をモチーフに、ボケとツッコミを交互に入れ替えては繰り返す、Aマッソが得意とするスタイルのひとつ。

「笑い飯」のフォロワという言及はもっともだと思うのですが、役割をスイッチするときのちょっとしたセリフにさえも、ボケとツッコミを織り込む工夫が見られ、先達の技が受け継がれ、アップデイトされていく芸事のスゴさに、正直感動しました。

スタイルの深化。というか、変化し続ける人たちは強いですよね。

誘拐?(映像)

なぞの工場に誘拐されている少年。フォークリフト(?)の上にはセクシィな村上さんが!

会場の温度が2度ほど熱くなったにちがいない、お色気映像でした(はあと)。

姉妹の盃(漫才)

同学年だけど、早生まれである加納さんのことを「生意気だ!」と注意する村上さん。じつは先日、お酒の席でひそかに「姉妹の盃」を交わしたと言い出して、これからは上下関係を明確にして「わたしの世話をしろ」と命じるのでしたが・・。

【余談】ネタで引用されていた「京都パープルサンガ」は、フットボール・ファンには懐かしく思える旧チーム名(どうでもいい指摘)なので、京セラの名誉会長あたりからクレームがはいるかもしれませんよ(笑。ほら、将来、京セラがスポンサの番組をやるかもしれないでしょう?)

運動会と世界のエネルギィ問題考察(映像)

小学校の運動会で弟がリレーで一所懸命走っているのをバックに、姉(加納さん)が世界のエネルギィ問題について私見を述べる、というシュールな状況ネタ。

それから村上さんがなにかをしていたんですが、記憶に記録されていません(なんだったかなあ、思い出せなくて残念・・)。

ジーパン(コント)

明日が休みだからリラックスしたいのに、ジーパンしかないことに激怒して暴れる姉(村上さん)と、それを諌めようとする弟(加納さん)とのやりとり。どうにかしてジーパンをジャージに変えようと試みるが・・。

このコント、どんどんエスカレートして、ジョンとヨーコのプライマル・スクリームさえもネタにしちゃうんだから、もはやラヴ&ピースです。ベッド・インです(笑)

「ジョーン〜」「ヨーコ〜」・・愛とは、その人の名前を呼びつづけることである(よみ人しらず)。

避暑地ゲーム(映像)

「暑すぎるから避暑地に行こう」という村上さんが、家を出た途端、なんと!レトロなファミコン風のゲーム画像(2次元)になってピッコピコ!

このAマッソなゲーム、障害物や敵の攻撃をうまくかわして、避暑地に辿り着けばクリアとなるのですが、案の定(?)寄り道ばかりして、すぐにゲーム・オーヴァになってしまう村上さんでした。

最後には、よしもと芸人(ティーアップさん!)まで登場して、いったいなんのゲームかわからない展開に会場は大爆笑。

この映像は、今回のライヴだけでお披露目するにはクオリティが高すぎるシロモノでした。8ビットなコンピュータ・ミュージックの再現までばっちりだったし(ああ、また観たい!)

星新一(コント)

SF作家の星新一氏の正妻(加納さん)が、お妾さん(村上さん)の家にいる主人を連れ帰ろうとするが、「はたして星新一にふさわしいのはどちらか?」と、星新一作品の理解度を競うクイズバトル(妾ちゃんクイズ)を挑まれます。

この設定じたいがめちゃくちゃ可笑しいうえに、二人ともスカート姿なのが、コントならでは。フォトジェニック!

というわけで、クイズバトルの【第1問】は、「愛の通信」(『悪魔のいる天国』収録)から。

【第2問】は、「ヘビとロケット」(『ちぐはぐな部品』収録)から。

【第3問】は、「ひとつの装置」(『妖精配給会社』収録)から。

星新一のショートショートは、10代の頃によく読んでいましたが、このコントのおかげで再読したくなりました。

Aマッソの自宅が荒らされる(映像)

オレンジサンセットの岡田さんが扮する「スーツ司会者」と、こゝろの山出谷さんが扮する「暴れ屋」(だったかな?)が登場!

とっても「笑けずり」な雰囲気になり、ついつい嬉しくなります。

その暴れ屋が(その名のとおり)、Aマッソの自宅に侵入して、彼女たちが不在の部屋をめちゃくちゃにしてしまいます。帰宅して、その惨状を目の当たりにしたAマッソの二人は「最悪・・」と本気で呆れてしまったほど。

仕方なく片付けをはじめた二人の姿を、別のカメラがとらえており、その様子をモニタごしに眺めている謎の男。後日、その男がいるスタジオにAマッソが訪れて、その映像に合わせて作曲されたオリジナル曲を聴かされて・・。

うーん。なんのことか、さっぱりわかりませんよね。読む方もでしょうが、書いている方も同じくわかりません(笑)

個人的には、荒らされた部屋の本棚が気になりましたが、なんの本があったかまでは確認できず。

それでも、「植木等」さんの写真があったことだけは見逃しませんでした!(画像アップで抜かれてましたからね)

そう、植木等さんといえば、所属事務所の大先輩です!

【幕間BGM】 Vince Guaraldi Trio - Linus And Lucy

同時上映(コント)

道を踏み外してしまい自暴自棄になったという女性(加納さん)の独白。

愛車のミニ四駆が見当たらなくなって探している少年(村上さん)。

コントタイトルのとおり、ふたつのストーリィが同時上映されていくなかで、それぞれの世界をつなぐ「鍵」となるのが「ミニ四駆」でした。

なぜか?それは言えません(書けません、笑)

ひとつだけ言えるのは、わたしのマグナムも正しい電池をセットしなくちゃ!ということ(なんのこっちゃ)。

【幕間BGM】 高田渡 - 生活の柄

ココで流れた「高田渡」の声に泣きそうになりました。素晴らしい選曲!

そして、次の衝撃映像に会場がざわめきます。

叔母マッソ(映像)

ウツの症状がみられるという実の叔母(叔母マッソ)を、加納さんと加納さんの実兄(兄マッソ/容姿端麗!)の二人が、どうにかできないものか?と相談している。

ウツと正反対のものは何だろう?それは・・

ファンキーモンキーベイビーズ!

というわけで、叔母マッソにたいして、兄妹マッソが「ファンキーモンキーベイビーズ」の曲(歌詞やタイトル)だけで会話を成立させようとする試みをとらえたドキュメンタリィ。

笑っていいのかな?とチューチョする間も与えない、とんでもないネタを放り投げてきたところで、いよいよ最後の漫才へ。

【幕間BGM】 The Isley Brothers - If You Were There

痛いの関係ないから(漫才)

バイト先での出来事を話す加納さん。一見、普通の世間話のようですがが、ところどころに「痛いの関係ないから」というおかしな表現があり、話をこじらせてしまいます。村上さんはその謎を解き明かそうとするのですが・・。

このネタ、「笑い飯・千鳥の大喜利ライヴ」で初披露して、観客を置き去りにしたシュール漫才。あのときのAマッソの佇まいにめちゃくシビれたことを思い出しました(今もシビれっぱなし)。

そして、あのときに張られていた伏線を回収するかのような村上さんのツッコミが最高でした。

「また、千鳥に怒られたいのか?」

笑けずり以降の経験値をひとことで表現しているようで、会心の一撃級だと思います。

【幕間BGM】 Dusty Springfield - Don’t Let Me Lose This Dream

終演のあいさつ(カーテンコール)

以上で、単独ライヴ(たくドン)は終了。

あっというまの1時間ちょいでした。

最後に、もう一度Aマッソの二人が舞台に登場し、ひとことコメント。

加納さん「がんばって売れます。」(小さな声で)

村上さん「蓋スタジオ、サンキュー。」(大見得を切って)

二人のコントラスト、良いなあ。

彼女たちは踊り続ける!(Dancing Queen)

You can dance, you can jive,
(ダンスできるし、ジャイヴもできる)
having the time of your life
(自分の人生を思いっきり楽しんで)
See that girl, watch that scene
(ほら、あそこにいる娘を見てごらん)
digging the Dancing Queen
(ダンシング・クイーンを見つけ出して)

「自分の人生を思い切り楽しんで!あなたにはそれができる」と。

人生に迷うときに、道を照らす光のような。

ダンシング・クイーンが与えてくれたまぶしいメッセージ。

帰りの電車で、YouTubeで聴きながら、ちょっぴり感極まりました。

Aマッソと蓋スタジオが創り出した新しい笑いに拍手。

この単独ライヴをプロデュースしたのは、Aマッソの情報発信でおなじみ「蓋スタジオ」さん。

はっきりいって、要注目のクリエイタだと思います。

Aマッソ、そして、蓋スタジオさんのこれからのダンスとジャイヴに期待せずにはいられません。

素晴らしい夜に感謝。

そして、夜が朝になるのをこの目で見届けようと、新しい夜明け(彼女たちの時代)をあらためて待ち遠しく思うのでした。

(ところで、たくや先輩はご来場されていたのでしょうか?)

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