ちひろ美術館・東京で開催中の『没後10年「長新太の脳内地図」展』へ行きました。
長新太は、2005年に亡くなるまで漫画家、イラストレーター、エッセイスト、絵本画家として八面六臂の活躍をしました。なかでも、独特のユーモアあふれるナンセンス絵本で戦後の日本の絵本に新境地を切り拓きました。
(出所:<企画展>没後10年「長新太の脳内地図」展|ちひろ美術館・東京)
娘に絵本の読み聞かせをするようになって、はじめて知った作家ですが、子どもよりも大人(わたし)がハマってしまい、図書館で借りて読むのが最近の楽しみのひとつ。
それで、なにげなくネットで調べてみたら、なんと!ちょうど企画展をやっているじゃありませんか。ちょーナイスなタイミング!見逃すわけにはいかないぞ、と運命に導かれるがままに(おおげさ)足を運んでみました。
西武新宿線の上井草駅より徒歩で7分。
あれ?聞き覚えのあるフレーズだなあ、と思ったら、発車メロディにガンダムの主題歌が使われているんですね(Wikipedia - 上井草駅より)。
到着。小雨が降ったりやんだりとあいにくの天気も、美術館の内外にあふれる緑が映えて、気持ちのよい場所でした。
「イマジネーション」「センスとナンセンス」の2部構成は、ユニークでユーモアにあふれる世界観にまぢかでふれることができて、期待以上の内容。
「巨大願望」という表現には、なるほど!とハラオチしましたし、「ちへいせんのみえるところ」のように、遠くを見つめてわくわくする気持ちは、大人になっても(大人だからこそ)持ち続けたいなあ、と。
そんな大人が忘れちゃいけないのが、コーヒーブレイクの時間。
併設されているカフェのブレンドコーヒーがとても美味しかったことは、特筆すべきでしょう(有機栽培豆をオリジナルブレンド・オーダー焙煎とのこと)。
展覧会の図録はものすごいヴォリューム!
もうしばらく開催されているので、もう一度行きたいな。
そうそう、余談をひとつ。アトリエの写真とともに飾られていた私物のなかにはCDもあって、そのひとつがわたしも大好きなデイブ・ブルーベック『TIME OUT』。変拍子と異国を思わせるメロディラインが「らしいなあ」と勝手にうれしく思ったのでした。