Aマッソ

Aマッソと虹の黄昏のこと全部ぜんぶ知りたいライブ(@新宿バティオス)

Aマッソ

今年のゴールデンウィークは子供と遊びまくり!

といっても、とくに遠出をしたわけではなく、バスにも電車にも乗らずに自転車オンリィで、近隣の公園をあらかた制覇しただけなのですが、これがちょー楽しかったし、財布にも優しかった(笑)

そんな連休でしたが、この日だけは単独行動で夜の新宿・歌舞伎町へ。

もちろん目当ては、Aマッソ!

・・なのですが、トークライヴってどういうコトなのでしょう?

しかも、共演が前回観たライヴ「バスク」で心をワシヅカミにされた虹の黄昏って!

そんなクエスチョンマークとエクスクラメーションマークが知恵の輪みたいにからみあった4Pライヴの様子をまとめてみました。

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Aマッソと虹の黄昏のこと全部ぜんぶ知りたいライブ!

そもそも、なぜこの組み合わせなのか?

古今未曾有のネタを生み出し続けること以外はベールに包まれているコンビ「Aマッソ」と、MAXXXよいしょーな芸風でみんなのカリスマであること以外は謎が多いコンビ「虹の黄昏」について、誰もが知りたがっていること全部ぜんぶ4人に喋り尽くしていただくトークライブです。

via ワタナベお笑いINFO

・・とありますが、両者の関係性については、いまいちわかりません。(^_^;)

しかし、チケットは「完売」とのこと!要注目の両者であることはまちがいないでしょう。

蓋スタジオさんのツイッタには、Aマッソ情報でいつもお世話になっています。(^o^)/

トークライヴは成立するのか?

開演は19時30分過ぎ。

よいしょー!と声を張り上げて登場したのは、虹の黄昏。

一方のAマッソは、WAHAHA本舗のメンバの顔写真を貼り付けた(2人の顔がぴったりとハマるようにくりぬいてある)ボードを抱え、満面の笑みでステージを右へ左へと走り回っての大騒ぎ!

最初からもう、両者ともに曲者の匂いがぷんぷん。

ホントにトークライヴは成立するのかしらん?と、オープニングから期待と不安が入り交じります(良い意味で)。

Aマッソ、虹の黄昏のプロフィール

Aマッソのプロフィールは、こちらの記事でもまとめてあります。

過去記事 Aマッソ村上さんは来ませり!(単独ライヴ前夜祭)

虹の黄昏|げんしじん事務所

虹の黄昏のページは、「単色の背景にほぼテキストオンリィな昔なつかしのHTML感」が、やけに映えますね(笑)

インターネット黎明期な雰囲気は、スマホ世代には逆に新しく感じさせるテイストと言えるでしょう(言えるか!)。

ここは新宿バティオスではない!

まずは、Aマッソ加納さん(以下、加納さん)から、トークライヴについての説明がありました。

  • この場所は新宿バティオスではなく、Aマッソと虹の黄昏のことを知りたいと思う会場に集まったみんなの気持ちが生み出した異次元空間(という設定)である。
  • 4つのコーナがあり、4人それぞれがひとつずつMCを担当する。
  • 他人のギャグは使用禁止。使用すると、会場の酸素が薄くなって、この空間にいるみんなが生命の危機におびやかされるので要注意!(※)

(※)これは、他人のギャグをすぐにパクる(らしい?)虹の黄昏への牽制だとか(笑)

(1)基本情報が知りたい(MC:かまぼこ体育館)

最初のコーナを担当するのは、かまぼこ体育館さん(以下、かまぼこ氏)。

はっきり言って、かまぼこ氏の独壇場でした(笑)

たとえば、台本を丸読み(棒読み)して進行するかまぼこ氏に、3人からは容赦ないツッコミが入りますが、それさえもネタにして、お客さんにむかって、突然こんなコール&レスポンスを要求するのです。

かまぼこ氏「かまぼこ体育館は?」
お客さん「台本通りの男!」
かまぼこ氏「うるさーい!」
お客さん「(爆笑)」

お客さん全員を相手にして遊んでしまうフリーダムっぷりがすごい!

さらには、会場のリアクションに気を良くしたのでしょうか、舞台上に映しだされているAマッソ村上さん(以下、村上さん)に向かって「付き合ってください」と告白するわ、画像にキスしちゃうわ・・、ちょー羨ましい!(思わず心の声が)

MCだから仕切らなきゃ、と言ったそばから、とにかく脱線しまくるかまぼこ氏。

「調子くるうなあ!」「なんでふつうに会話できないんや!」とツッコミというよりも、むしろキレられてしまい、他の3人に仕切られた感さえありましたね(笑)

それでも、どこ吹く風と言わんばかりに、とにかくふざけつづける姿は圧巻でした。

お互いの共通点

脱線のはてに、ようやく辿り着いたこのコーナのテーマ。

それぞれ、地元が同じのコンビである。Aマッソは大阪出身、小学校からの友人同士。
虹の黄昏は茨城出身、高校からの友人同士。両者とも同居生活しているところも同じ。

というのが、お互いの「共通点」。

結成秘話(?)

野沢ダイブ禁止(以下、野沢氏)さんは、NSC(New Star Creation/吉本興業の養成所)に在籍していたそうです(同期のお笑い芸人は、はんにゃ、オリエンタル・レイディオなど)。

ところが、とあるトラブルの巻き添えとなり、停学処分をうけてしまい、そのままフェイド・アウト(?)

その後、20代半ばに(当時ヒマしていた)かまぼこ氏を誘って、虹の黄昏を結成したとのこと。

Aマッソは、子供のころから遊びで漫才をやっていたそうですが、本格的に活動をはじめてのは、大学時代になってから。

って、このへんの話は、先日の東京新聞に掲載されていたインタヴュー記事にありましたよね。

地元にいた頃の話

まずは、Aマッソから。

村上さんは、クラスの人気者!
なんてったって、めちゃくちゃ足が早くて、学年でいちばん速かった!と。

かまぼこ氏も足が速かったらしく、「おれは学年で2番だった!」とまけずぎらいを食い込ませます(笑)

意外なのは、加納さん。
同級生のジャイ子みたいな子にプロレス技をかけられる「のび太」キャラだったそう。

そうなると、村上さんはポジション的に「スネ夫」にあたり、ジャイ子の攻撃はうまくかわしていたのだとか。

続いて、虹の黄昏。

野沢氏は、女子と話したりすることのできない陰険な男子グループ(笑、いるよなあ)。

かまぼこ氏は、その反対でイケイケなグループに所属していたそうです。

はじめてふたりで古着屋に遊びに行くことになり、待ち合わせしたところ、あらわれた野沢氏はものすごいパンタロンにタイトなTシャツにツンツンヘアで、キョーレツなキャラだったんだとか。

そんな野沢氏にとって、当時のファッション・アイコンといえば、「武田真治」「いしだ壱成」あたりで、まわりからは「サイバ系」と呼ばれていたのだそう。

このエピソード、虹の黄昏と世代が近いわたしにとっては、リアルタイムというか、めちゃくちゃよくわかる話だし、武田真治がロッキング・オンの表紙になっていた、あの頃の空気感を思い出さずにはいられませんでした。

(ああ、90年代は遠くになりにけり・・)

同居生活について

Aマッソは10畳でお風呂は(浴槽あり)。
虹の黄昏は6畳でお風呂は浴槽なし、スーパ・シャワーのみ。

と、若干差(?)をつけられているようです。

ところで、スーパ・シャワーってなんだろう。超シャワー?(笑)

ちなみに、野沢氏は「早く別々で暮らしたい」のに対して、かまぼこ氏は「誰かといないとイヤ」と両極端なふたり。

なので、かまぼこ氏は、虹の黄昏が売れても、野沢氏との同居を続けるつもりだそう。

「絶対についていくからな!」

と、力強く宣言していました(笑)

(2)どうでもいいことすら知りたい(MC:Aマッソ加納)

「おい、MCできるのか?」

コーナをはじめようとした途端、突然村上さんから問い質される加納さん。

台本には書かれていない展開だったようで、困惑した顔の眉間あたりにクエスチョン・マークが浮かびます。

すると、会場には以下の映像が映しだされたのでした。

https://youtu.be/c-4EONjn5v0

加納さんのMCのお仕事っぷり!

「猫かぶってる!」
「よそ行き!」
「絶対思ってないことをコメントしてるだろ!」

とにかく言われたい放題の加納さん(笑)

イジられるのはメッポウ弱いのか、困り果てた顔はちょー可愛かったです(はぁと)

虹の黄昏の「秘密」

休日の過ごし方は?という「どうでもいい」質問については、

ライヴのない日にはバイトを入れるから休日はない。(加納さん)
休みの日はほぼ代々木公園にいる。(かまぼこ氏)

という回答でしたが、そこから「ネタはいつ書いているのか?」という話になり、虹の黄昏の「秘密」が明かされました。

なんと、ネタは虹の黄昏を結成したときにすでにあったんだとか。

そのネタ帳は、時間とともに先のページが見られるようになるしくみらしく、ネタ帳の中身をずっと追っかけているのだそうです(笑)

また、加納さんから「ネタのチョイスがおかしいですよね?」(なんで、ココでそのネタするの?と思うことがしばしば)との指摘にたいしては、

なんのネタをやるか決めずにライヴにのぞむため、ネタのチョイスはその日の気分。(野沢氏)

ネタ用の小道具がたくさんあるにもかかわらず、かまぼこ氏はいつも手ぶらで出かけてしまうため、野沢氏がぱんぱんの荷物を背負って会場入りするはめになってしまい、困っているという裏話(?)も教えてくれました。

秘密をもうひとつ

虹の黄昏のコンビ名の由来は、当時のかまぼこ氏のメールアドレス(nijinotasogare)から。

野沢氏が「なんなの、このアドレス?」と質問したところ、

「なんか綺麗そうじゃない?」

と、かまぼこ氏が不確かなニュアンスで答えたのが印象的だったそう。

初恋

つづいての「どうでもいい」質問。

初恋の女の子にもらったヴァレンタイン・チョコを学習机に引き出しに5年ぐらいしまっていた。(野沢氏)

これは、甘酸っぱいエピソードで「男子あるある」なのでは?

わたしも、中学生のときに貰ったチョコは、食べずにしまっていたなあ(遠い目)。

それから、村上さんが初恋がかなわずにフラれてしまった話や、はじめてできた彼氏を加納さんに紹介したときの話も。

村上さんファンとしては、まゆげをハの字にして五感を研ぎ澄まし、シックスセンスが目覚めそうなほどの集中力をもってして拝聴いたしました。

ちなみに、テンメイさん(加納さんのこと。かまぼこ氏が命名)は、好きになる人がいつも「ブサイク」(と、まわりに言われる)らしいです。

落ち込んだ時に聴く曲

  • Swallowtail Butterfly ~あいのうた~ - YENTOWN BAND(かまぼこ氏)
  • Gonna Fly Now(ロッキーのテーマ)(野沢氏)
  • ラヴ・サイケデリコの曲(加納さん)※曲名不明。邦楽聴かないからなあ・・

村上さんの選曲は、後述する話が盛り上がってしまったため、時間切れで紹介されず・・。

個人的にはいちばん知りたいところなのに!ちょー残念でした・・。

野沢氏が飲み会で酔っ払うと毎回オススメしてくる泣ける映画の話

ちなみに、かまぼこ氏はまったく泣けなかったそうです(笑)

最後にいつ泣いたか?

泣ける映画の話から、この話題に。

かまぼこ氏は、芸人になる前に、バックパッカをしていたそう。

中国からラオスに入国したときに、何時間もかけて、ようやく電気もない村の宿に夕方辿り着いた。
テラスでうたた寝をしてしまったが、まぶしさのあまり目が覚めた。
そこには、真っ暗闇の夜空にまぶしいほどの星がまたたいており、その光景に思わず涙が流れた。

うーん、良い話。かまぼこ氏のロマンチストな側面が垣間見えるような気がします。

かまぼこ氏「こういう景色を観たことがある?」
加納さん「ありません」
かまぼこ氏「だからネタが弱いんだよ!」

と、Aマッソに熱く指導(?)するかまぼこ氏、さすがは先輩芸人。このシーンには会場も爆笑でした。

また、加納さんの話も印象的。

夏が好きだった。
高3の夏の終わりの告げる風に、ふいに涙が流れた。
あれは、なんだったんだろう?
感傷的になってしまった自分を今でも不思議に思う。

センチメンタルなものへの距離感というか、非言語的なものへの態度がおもしろいなあ、と。

わたしは40代になったいまでも、季節が変わる風や匂いに敏感で、すぐに感傷的になっては涙を流してしまうので、全然不思議に思わないものですから・・(^_^;)

ちなみに、芸人になってからは夏はきらいになってしまったそう。

その理由が「賞レース前で多くの芸人がギラついているのがニガテ」だからというのは、加納さんの意外(?)な一面ですね。

(3)ベタに挑戦したらどうなるか知りたい(MC:野沢ダイブ禁止)

ベタということで、全員で「顔芸」をやってみることになりましたが、このコーナは、Aマッソのふたりのおもしろ可愛さが最高でした。

まずは、加納さんの「AKB総選挙第1位になったAマッソ加納のスピーチ」

ここでAKBをチョイスする加納さん、やっぱりアイドル好きなのかも(ヒントはこちらの過去記事を)。

つぎに、村上さんは「疲れるとブス顔になる」といって、ステージで大暴れしてからの表情のビフォア・アフタで笑わせます。

その顔をみて、鼻フックをしかけずにはいられない虹の黄昏のふたり。

そして、さらにブス顔になってみる!と、ステージでもうひと暴れして(側転や跳躍、運動神経の良さがわかります)、とことんブス顔を披露してくれました(笑)

村上ドゥン子さん

そうそう、虹の黄昏は、村上さんのことをドゥン子さんと呼んでいました。

それ、ちょー良いなあ、と思ったので、借用させていただき、これからはそのようにお呼びしたいと思います。

みんなで変顔をしよう!

顔芸のコーナはエスカレートして、会場を暗転して、真っ暗闇の中でお客さん全員に変顔をさせるという無茶ぶりもありました。

まるで、新手の啓発セミナのようで、ちょースピリチュアルな瞬間(笑)

変顔タイムがおわり、会場に明るさが戻った途端、「あれ、もう(変顔は)やめていいんですよ」と、さっそくお客さんをイジるかまぼこ氏、さすがでした。

(4)言いづらいことも知りたい(MC:Aマッソ村上)

トリを飾るのは、我らが村上ドゥン子さん!

聞きにくいこと、言いづらいことも「ヘンな動きをしながらだったら、ハズかしくないやん?」という村上ローカルルールにのっとり、ドゥン子さんが他の3人にするどい質問を浴びせる、というコーナでした。

なかでも、ちょーおもしろかったのが、加納さんへの質問!

村上「自分の顔、何点やと思ってんの?」
加納「正直・・80点」
村上「ネットでAマッソ可愛いとか書かれているの、全部自分のことだと思ってない?」
加納「思ってる!」

恥ずかしそうに話す加納さんと、それを見て笑う村上さんの姿。

いやあ、最高の瞬間でした。まちがいなく、この日いちばんのハイライト!

というのも、Aマッソは「ふたりでひとつ」な感じが強くて、ネタ以外でのふたりのやりとりは、じつはなかなかお目にかかれないからです。

今回のライヴのキャッチ・コピィ、「古今未曾有のネタを生み出し続けること以外はベールに包まれているコンビ」とは、まさにそのとおり。

Aマッソというコンビに興味をもって、気になるというか知りたくなるのは、ふたりの関係性とでもいえばよいのか、ようするに「こんなにおもしろいコンビって、どんなヒトたちなだろう?」という点に尽きます。

車でいえば、ボディではなく、内部のエンジンが気になるというわけです。

そういう意味では、毎週月曜日に仕事をサボって聴いているラジオ番組(Aマッソがレギュラ出演している「渋谷のラジオ」)には、めちゃくちゃ期待しています。ふたりのトーク、もっともっと聴きたい!

ボーナスステージ

開演前にお客さんにお願いしたアンケートに書かれている質問をピックアップして答えるコーナでした。

  • テレヴィではどんな仕事がしたいか?
  • 目の前のお客さんを笑わせることはむずかしいか?
  • 他にメンバを入れるなら誰がいいか?
  • これからの未来予想図は?

などなど。

トークライヴもいよいよ最後ということで、つい口がすべって(?)本音がこぼれてしまうような回答もありました。

が、こちらのコーナの内容だけは「会場で変顔をさせられたお客さんだけの特典」ということで、書くのは控えておきましょう(笑)

というわけで(まとめ)

Aマッソと虹の黄昏のこと全部ぜんぶ知ることができ・・たわけもなく、もっともっと知りたくなったし、もっともっと好きになってしまう、夜の歌舞伎町にぼったくりにあってしまったような桁外れのライヴでした。

(おまけ)Aマッソのポーズ?(考案:野沢氏)

どのコーナでの発言だったかは忘れてしまいましたが、Aマッソはネタが終わったあとに、「エー!」と叫びながら、人文字で「A」をつくればいいんじゃない?と提案した野沢氏、めちゃくちゃおもしろかったなあ。(上の写真はもしかしてそれ・・っぽい?)

そして、「なんでやねん。ネタが絞られてしまうわ!」という加納さんのツッコミ、もちろん最高でした!

でも、ドゥン子さんには意外とわるくないような気がするんだけどなあ(笑)

最高の組み合わせによる、たぶん奇跡の夜でした。

あー、おもしろかった!

Aマッソについては、こんな記事も書いています。

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